2019/10/13 ロゼッタ分析

台風思ったより被害でなくて良かったですね。

ヒマになったのでロゼッタの分析をちゃんとやってみようと思います。

 

ロゼッタの概要だけおさらい。

翻訳の会社。最近開発したT-4OOは精度95%。(プロの専門化以下だけで全然実用上は問題ないレベル)

テキストのみでなく、WordやExcelなどでもレイアウトを崩さず使えるところがウリ。

MT部門がT-4OOを扱う部門で、この部門がめちゃめちゃ伸びてきている。

 

■MT部門の新規受注と受注高累計の相関

相関をとってみると下記の通り。

新規受注の成長率は、ここ1年は110%~250%とブレ幅が大きいが確実に増えている。

継続受注についても110%~195%と幅が大きいが増加傾向。

新規増加と継続増加の相関は特にみられない。

新規受注高と売上高の相関をみると、新規受注の比率が50%~70%程度を占めていることがわかる。正確には新規受注高≠売上高だとは思うが、計算がよくわからないためとりあえずこのまま計算。(受注高×0.8くらいがQにのる売上高?)

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■MT部門の2Q売上高予想と、2Q売上高total

上記数値をもとに、2020年度2QのMT部門の売上高を予想してみると下記の通り。

T-4OO(Ver.3)によるインパクトが大きい予想で、新規比率を多めに想定している。

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・totalの売上高

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となり、1Qの売上高975に対して130%の成長率となる。

損益分岐点から見た営業益
損益分岐点を計算してみます。

損益分岐点の計算を

損益分岐点」=「売上高」-「営業益」

として計算し、過去5年分のデータを眺めてみました。

損益分岐点の成長率は、104%→114%→116%→120%→127%と年々増加傾向のため、今回は130%で計算してみます。

前期(2019年度)が2570のため、今期は×1.3の3341。

四半期で割ると1Qあたり835となります。

 

・売上高と営業益の予想

決算資料を見る限り、ロゼッタの成長率は1Qごとに向上しているのがわかります。

翻訳事業がストックビジネスに近い形をとっているため、安定した継続受注ができているため、1Q単位での成長となっているはず。

⇒上記仮定で、1Qごとに成長する想定で計算してみました。

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上記のMT事業の成長率の想定から、2Q売り上げ予想は130%だとすると、赤枠で囲った形になります。

 

■想定株価

あとはPERごとの表に上記数字を当てはめるだけですね。

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現在株価が1Qで10%成長、通期で150%成長のPER30~40のライン。

だとすると、現在株価は過熱感は特になく、過去のデータを控えめに見積もった形での株価だともいえると思います。

⇒予想では25~30%成長予想としているため、

 想定株価は6700円~10500円です。

 現在株価3955円からすると、1.7倍~2.6倍ですね。

 

■まとめ

想定株価は6700円~10500円。

売上高は通期で前期比+100%。営業益は+500%の20億の大台。

コンセンサス比でも通期で売上高+30%。営業益+80%くらいで見てます。

今の成長率を考えると、現在株価は安すぎるって結論ですね。夢見すぎかもですが(笑)

 

売り上げ規模も、同一事業の翻訳センターと比べて1/4程度のため、事業の成長率としてもまだまだ見込めると思います。

・参考値

ロゼッタ:30億

翻訳センター:126億

 

3~5年程度のスパンで考えると、翻訳センターと同等の規模になるのでは?と考えているため、長期目線ではマストバイですね。

短期目線+リスクで考えると、IRバンバン出してコンセンサス上げた割には売り上げにつながっていない&販管費だけめちゃめちゃかかってる…となると、めっちゃ売られるかもしれません。